4日間も放置してました。悪い癖です。業界内で人気爆発のこのコーナー、前回は
予備校講師の学力
というテーマでしたね。英語の講師の場合は「学力」の定義があいまいだと。
大切なのは、
キャリアが浅い講師は「テキストを教える」ことをしながら知識と経験を積み、
キャリアを積んできたら自分なりのノウハウに基づいて「テキストで教える」。
これにつきます。
確実に言えるのは、他人のことを「彼は英語ができない」とか言っている講師とはできるだけ距離を置くことです。
5.生徒のつかみ方
4月の中旬から新学期がスタートします。
多くの予備校講師にとっては、最初の授業で生徒を「つかむ」ことが最優先の課題となります。
そんな時代は(少なくとも僕たちの職場では)もう終わったのだ、と気づかなくてはいけないんだけど、
相変わらず、初回から「つかみ」にかかる先生、多いみたいですね。
つかみ方は多種多様です。
1)自分の経歴・実績を自慢する
「わたしは予備校講師になる前、あの○○に勤めていました。あの○○ですよ。だから他の講師と違って優秀なんです」
→ 本当に優秀ならあの○○を辞めるわけありません
「去年、俺の授業を受けていた奴が○○に合格した」「合格した奴を××人つれて飲みに行った」
→ 19歳にお酒を飲ませるのは法律に違反します
2)高校の先生の教え方をディスる
「君たちは高校で〜〜と習っているが、そんなのはウソだ」
「〜〜なんてデタラメ習っているから落ちたんだ」
→ 同じ高校で合格している生徒はいます
3)テキストをディスる
「俺はこの英文法のテキストの章立てはおかしいと思う」
「この英文法のテキストにはこう書いてあるけど、それは間違っている」
→ すみません。すべて私の責任です。おわびにいつか殴ってさしあげます
4)自分も劣等生だったと媚びる
「俺も昔は偏差値が20代だった。それでも死ぬ気で頑張ったら合格できた」
→ その偏差値はひょっとして全国屈指の名門進学高校の校内偏差値では?
5)いい人アピールする
「俺は今まで人の××を△△したことはない」
→ けど○○したことはあるのでは?
すみません、これからNHKの「クローズアップ現代」見るので少し休憩します。
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http://www.nhk.or.jp/gendai/articles/3788/index.html
視聴終了しました。もう少し踏み込んで取材して欲しかったなあ。
この手の人たちの不倫行為については週間文春は追っかけないのだろうか?
そう言えば、キャスターが、親分のセリフを直接話法で述べるときに思いっきり広島弁でしたね。
広島県民に対する差別を感じました。
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話を戻します。生徒の立場から見れば、もっとも理想的な初回の授業は
☆この予備校に来てよかった
☆この先生にこれからも習いたい
☆勉強に対するやる気がわいてくる
と思わせてくれる授業です。講師にとって、初回の授業は何度やっても緊張するもの。
新しい生徒たちとの出会いが楽しみでなりません(すでに“いい人アピール”はいってます)。
さて、次回はいよいよ最終回。
予備校講師の不祥事
について、お話ししましょう。