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【冬期講習】英文を「読む前に」「読みながら」「読んだ後に」すること,しないこと —- 「仲本浩喜の標準英文読解」

今回は

「仲本浩喜の標準英文読解」

をご紹介します。簡単に言えば,この講座は

「これまでに培ってきた読解力を可能な限り効率的に得点能力に変換する」

ための講座です。英語という外国語を読む力そのものを鍛えるのではなく(これまでの復習プラス多読で十分だと思うから),問題を正しく時間内に「解く」ことに焦点を当てるのです。

大学入試の読解問題の代表的な問題形式ごとに「英文を読む前に」「英文を読みながら」「英文を読んだ後に」すべきことを説明します。内容は以下の通り。

Lesson 1 センター試験の読解問題
・【3B】不要文削除問題
・【3C】意見内容要約
・【6】論説文
について「無料体験講座」「ワンコインセミナー」などで言われている,「…だけ読めばいい」的な妄言の「嘘」「デタラメ」を暴き,「実直な」「確実な」解き方を説明します。それが一番計算できる解き方だから。

Lesson 2 長文空所補充問題
選択肢が
・語 → 語彙,熟語,
・語句 → 文構造,文脈
・文 → 文脈
の3形式の問題の演習を通して,選択肢から出題意図を見抜いて短時間で効率的に解く方法を解説します。「英文全体を読む必要があるのか?」というタブーにも挑戦します。

Lesson 3 長文内容一致問題
・不正解選択肢のパターン
・選択肢は先に読むか? 後に読むか?
など,すでにいろいろな場で言われていることをあらためて検証します。

Lesson 4 客観・記述融合問題
・「〜を説明せよ」問題の解法
・文字数制限の意味は?
客観と記述が融合した「総合問題」について「段取り」のつけ方を説明します。

Lesson 5 下線部訳・説明問題
・減点されない和訳の作り方
・知らない単語が出てきたら
・「センター後に一番伸びるのは記述問題」の根拠
短期間で得点力を伸ばせる記述問題,センター後の勉強の仕方について超絶オススメな勉強法を伝授します。

 

冬に私が担当する講座のうち,もっとも得点に直結しやすい講座を目指してテキストを新編集しました。みなさんの参加をお待ちしてます。

英語構文〈B〉の大意 – 10 –

Lesson11

1. 研究によると,人々は現金で支払う時よりも,クレジットカードで支払う時のほうが,かなり多くの支払いをすることをいとわないということだ。いくつかの研究によると,それは2倍以 上にもなる。財布から紙幣を取り出して手渡す時,私たちは自分のお金が減ったということを感覚に刻みつける。しかしレジ係がクレジットカードを 読み取り機に通し,それを私たちに返す時,私たちはまるで何も支払っていないような感覚 を覚えるのだ。

 

2.リンゴが木から落ちるのを見るためには,木は見える所になければならない。リンゴが地面に落ちるのを聞くためには,聞こえる所で落ちなければならない。科学技術のおかげで,私たちはこうした限界をある程度は乗り越えることができる。鏡のおかげで,後ろにあるものを見ることができるし,マイクロフォンのおかげで,離れた場所で起こっている出来事を聞くことができる。しかし,こうした要素を考慮しても,それでもやはり知覚は思考とは異なる形で環境に依存しているのである。霧に覆われた物体や防音室に隠されている物体について思考することはできるのだ。

 

3.手書きは重要なのだろうか。

そんなことはない,と多くの教育者は言う。ほとんどの州で採用されている全米共通学力標準は読みやすい筆記を要求しているが,幼稚園と小学校1年生時のみである。その後すぐに,キーボードに習熟することが重視される。

しかし,心理学者や神経科学者が言うには,手書きを過去の遺物と決めつけるのは時期尚早であるらしい。(1)新たな証拠は,手書きとより広範な教育的発達との結びつきは根深いということを示している

(2)最初に手で書くことを学ぶと,子供たちはより速く読むようになるだけではなく,よりうまくアイディアを生み出し,情報を保持することができる状態であり続ける。言いかえれば,重要なのは何を書くかではなく,どう書くかなのだ

 

英語構文〈A〉の大意 – 10 -

LESSON 11

⑴     アメリカのすべてが理想的な状態にあるわけではないことは,アメリカ人の多くが百も承知だ。アメリカ文化の不穏で不愉快な面がなかったらいいと思っている。もっとも,何が原因でそうなったのか,また,どうしたら改善できるのかという具体策があるわけではない。道徳的および民主的価値の崩壊は目に見える形でもまた見えない形でも広まっており,われわれは常にその危険にさらされている。こうした危険にどう対処すればいいのか。

おそらく,最良の対策は,我々の価値観のうち,こうした危険をもたらすものを見直すことだ。価値観は,われわれが物事に対して抱いている興味と敬意の度合いを示すものだ。我々の価値観の狙いは,様々な目標を達成することである。

 

(2)    この『歴史』は,イギリス人とアメリカ人の共著である。いわば大西洋の真ん中から見ると,もしアメリカ人一人で書いていたら——その生まれついての偏見によって——アメリカの初期の歴史における根本的な問題のいくつかは,ここまで明確には浮かびあがらなかったのではないか。それは,生まれつき明白な偏見の持ち主という点ではアメリカ人に劣らないイギリス人が書いても同じだっただろうが。

 

(3)    つい先頃,私は数々のカラー写真が掲載された本を目にしていた。私には,その色は,粗雑で大げさに思われ,そのために写真の被写体は妙に気の抜けた,不自然なものになっているように思われた。出版業者は,その色は,実際のところ,全く正確なものだと言って本を擁護した。撮影および現像に使われた機材は人間の眼よりも繊細で忠実なものだと彼は言い張った。私には納得がいかなかった。不遜であると思うが,私としては機械の眼よりも人間の眼を信じたい。機械の方が私よりも優れていると納得させられることがあっても,今回に限っては,私は機械のものは好きになれない。この写真はやはり私には気の抜けた不自然なものに見えるだろう。ただ,まったく正確だというだけである。

 

 

※最後の

Dead accurate is just what they were.

と,Lesson 9 (3) の

But what I actually saw was Guido, …

whatを用いた強調表現(疑似分裂文)について,次回の授業(30日)で詳しく説明します。サテラインゼミ質問用紙で質問して下さった生徒さん,その時までお待ち下さい。

国公立大英語長文演習 Lesson 11 の解答例

(2)  ひょっとするとその惑星に何か生物が生息しているかもしれないと考える最も有力な理由は,過去20年間にわたり,地球の多くの生物が火星の環境と同様の特異な環境で生息していることを我々が知ったということであるかもしれない。

 その惑星に何かが生息しているかもしれないと考える最大の理由は,ひょっとすると,地球に住む人間や動物の多くが火星の環境と同じくらい特異な環境に生きていることが,ここ20年間でわかってきたからかもしれない。

 この火星という惑星が何かの住処になっている可能性があると考える盛況の理由は,この20年の間に,地球に住む多くの生物が,火星の環境と同じくらい特異な環境の中で生きているということがわかったということである。

 おそらく火星に何らかの生物が生息しているかもしれないと考える最も有力な根拠は,過去20年にわたって,地球に生息する多くの生物が火星と同じくらい特異な環境で生きていることがわかってきたことだ。

(4)  我々はすでに毎年地球に降り注ぐ隕石により,すでに火星の土壌に触れているということ。

 約90ポンドの火星の岩石が毎年地球に飛んできており,我々がすでに火星の土にさらされているということ。

 地球には毎年90ポンドの火星の岩が衝突しているのだから,我々はすでに火星の土壌にさらされているということになる,ということ。

 火星からは毎年約90ポンドの岩石が地球にぶつかってきているので,我々はすでに火星の土壌にさらされているのだということ。

(5)  生物を養うことはできないと我々が思っていた場所に生息している微生物を絶えず我々は発見し,しかもこうした微生物の多くは,我々が不可能だと思っていた方法で,エネルギーを得ているのである。

 我々は,生命をはぐくむことができないと思っていた場所に微生物が生息しているのを発見し続けているし,またこれらの生物の多くは,我々が可能だとは想像したことがないような方法でエネルギーを得ているのである。

 生命を維持することができないと我々が思っていた場所で,我々は微生物を発見し続けており,しかもこういう生物の中には,可能だとは我々が思わなかったやり方で,エネルギーを得ているものも多い。

 私たちは生命を維持できるとは考えてもみなかった場所で生きる微生物を次々と発見しており,こうした生物の多くは私たちがあり得るなどとは想像だにしなかった方法でエネルギーを得てい

英語構文〈B〉の大意 – 9 – と授業中の発言の訂正

 Lesson 10

1. 世界で話されているすべての言語のデータベースであるエスノローグは,話す人が余りにも少ないために絶滅の最終段階にある言語が417あると主張している。カメルーンには,ルオ語を話す人は1人しかおらず,スウェーデンとノルウェーでピテ・サーミ語を話す人はほんの数人しかいない。かつては狭い孤立した地域で言語が盛んに用いられた地域でも,現在ではその外の世界と日常的に接触しない人はほとんどいない。世界的に認識されている言語を話すことは,このような接触がもたらす機会を最大限に活用することを望んでいる人々にとっては,明らかな利点である。

 

2.英語の綴りには,かなりの規則性があるが,全ての不規則性を排除することによって体系を改善できたなら多くの時間とお金を節約することができるであろうということには,誰もが同意するだろう。綴りの改革の提案は16世紀にまで遡ることができるが,改革を推進する中心的な運動はアメリカ,イギリスの両国で19世紀に始まった。スペリング改革協会はアメリカで1876年に設立され,イギリスのスペル単純化協会は1908年に設立された。それ以来,数々の提案がなされ,数々の工夫が施され,その一部はかなりの細部にまでわたっている。

 

3. 一方で,世界の漁獲量は1990年代半ば以降,年に約9000万トンにとどまってきたようだ。これはかなりの量ではあるが,世界の魚介類の消費に追いつくほどの量ではない。1960年代には一人当たり年間で10キロだったものが,今日では17キロ近くに上昇しているのだ。発展途上国の何百万人もの人々が中流階級の仲間入りをし,また魚類が美味しくて健康的なタンパク源だとますます考えられるようになっているので,この傾向は続くだろう。ワールドフィッシュセンターの事務総長であるスティーブン・ホールは,「天然物だけでは追いつかない。このギャップを何か他のもので埋め合わせなければならない」と述べている。

 

お詫びと訂正

本日,授業中に「来週は休みです」と断言しましたが,

休みは23日(木曜日)の間違いでした。ここに訂正してお詫びします。

お詫びのしるしに,「来週は休みです」と私にフェイクニュースを流した奴の頭をビール瓶で◎#*※★※♦(以下削除)

【冬期講習】英文法は継続性が大事!「標準英文法語法」で最後の仕上げをしよう!

今回は冬期講習の英文法講座についてお話しします。

1学期に「英文法」,2学期に「英文法・語法総合演習」を履修したすべての代ゼミ本科生,

「ネクステ」や「アップグレード」「ヴィンテージ」などの問題集を終わらせた現役生

におすすめしたいのが

「仲本浩喜の標準英文法語法」

です。

英文法の学習で何よりも大切なのは継続性です。

1学期〜2学期の流れを冬で断ち切ることなく,年明けに向けて最高の準備をしていただくために,

濃厚な教材を作成しました(教材は新編集です!)。

テーマはシンプルに

これまで学んだ英文法を,今年出題された文字通りの最新問題で総整理しよう

というものです。

構成は次の通り。

【本編】

大学入試の文法語法問題の代表的出題形式である「4択問題」「会話文」「整序・条件作文」「和文英訳」を扱います(すべて2017年に出題された問題です)

【出題大学】

福島大 首都大東京 駒澤大 成蹊大 明治大 学習院 中央大 立教大 龍谷大 近畿大 京産大 関西学院大 立命館大 南山大 など

【付録】

1. 英文法復習用問題104
夏期「英文法語法」で学んだ最新の問題をもう一度総復習

2. 英作文最重要構文演習30
記述式英作文で合格ラインの6〜7割を確保するための,英文の「器」=「内容を盛り込む型」を30パターン身につけます

3. 英作文頻出表現ファイナルチェック50
英作文で間違いやすい表現,知っているはずなのに出てこない表現を50語ファイナルチェック

4. 頻出イディオム総整理
得点に直結する「的中狙い」のイディオムをピックアップ
※付録はすべて解答がつきます 

上の付録は受講生のみなさんに最高の独学をしてもらうために作成したものです。不明な点があれば講習期間中に遠慮せず聞きにきてください。

なお,受講の申し込みをされた学生には,仲本特製の

英文法精選問題プリント 172問

を差し上げます。2014 – 2015年の問題からイキのいい,旬のモノを選びました。(テキストとのかぶりはまったくありません!

申し込みをされた方は,2学期中でもいいので講師室にいる私に声をかけてください。プリントを手渡しします。

そして,問題を解き終えたら私のところに持ってきてください(2学期でも,講習期間中でもかまいません)。その場で採点してお返しします。

希望者にはその場で学習アドバイスもします。

夏期同様,多くの学生が受講してくださることを期待してます。

 

国公立大英語長文演習 Lesson 10 の解答例

2

文字と音声の対応関係が言語によって異なること。(24字)

文字と音との対応関係は言語により異なるということ。(25字)

文字と音の対応関係が言語により,一様でないこと。(24字)

3

しかしながら,読み手はまた,明示的に述べられていないが,隠されてはいるものの文章から読み取れると読み手が同意することができる意味を推測できなければならない。

しかしながら,読み手は,はっきりと述べられてはいないが,隠れてはいるものの,文中に読み取ることができると読み手の意見が一致する意味も推測できなければならない。

しかしながら,読み手はまた,はっきりとは述べられていないけれど,文中に隠れてはいるが読み取れると認められる意味を推測することができなければならない。

4

文章には書き手が読み手に理解させようと意図した内容に加えて,読む目的や世の中の知識,批判的思考力などに応じて読み手が頭の中に作り出す意味もあるから。(78字)

文章の意味には,書き手が読み手に理解させようと意図している意味に加え,読み手が,読む目的,世の中に関する知識,批判的思考力などに基づいて作り出す意味もあるから。(80字)

文章には書き手が読み手が理解することを意図したものに加え,読み手が作り出す意味を含み,その意味は読書目的や知識,批判的思考力などの要因により異なることから。 (78字)

6

読むことの産物である理解が何か他の方法,たとえば,2語か3語で答えさせる問題によって引き出されていたら,理解の程度は異なっていたかもしれない。

読むことの産物,つまり理解が,例えば2,3語の答えを求める問いのような他の手段で引き出されたならば,その理解は異なったものであったかもしれない。

産物,すなわち理解が,何か他の方法,例えば,2語か3語の解答を求める問題によって引き出されたとすれば,把握の程度は異なるものになっていたかもしれない。

英語構文〈A〉の大意 – 9 -

LESSON 10

⑴  現代のテクノロジー革命が以前よりも急速に進んでいるというのはよく言われることだ。しかし,最近の出来事が一世紀前の歴史上の出来事に比べて詳細にわたって目にされるのに比べて,遠い過去の技術革新は詳細が欠けているぶん,進歩のスピードが遅く見える。したがって,テクノロジー革命が加速しているように見えるのは,遠近法による錯覚なのだ。実際,現代のバタバタした日常にもかかわらず,科学上の基本的な発見が大々的に科学技術に応用されて具体的な形をとり,人間生活に重大な影響を与えるようになるには,いまだに2〜3世代かかるのが普通である。

 

⑵  1960年代,バス業界の苦境は,週6日制から週5日制に移行したせいだと考える運転手が多かった。土曜日の稼ぎを失っただけでなく,運転手のなり手が激減した。映画界を脅かすテレビと,マイカーの普及が衰退の要因として指摘された。こうした変化が,人々がバスを利用しなくなった原因であることは確かだ。しかし,他にも同様に力強い要因が働いていた。交通渋滞の悪影響で,バスが時間通りに走らず,サービスへの信頼性が失われたのだ。乗客は停留所で長々と待たされたあげく,乗車してからも目的地に着くまでにさらに時間がかかるようになった。いらだった乗客は,まず車掌に暴言を吐き,乗務員の士気を下げる。次に,できることなら,二度といまいましいバスには乗るまいと誓った。

 

⑶     我々が地球と調和して生きていかなければならないということは新しい考えではない。我々が自然と調和して生きていこうとするのは,昔ながらの考えが蘇ったもの,すなわち我々がほぼ失ったものの再発見である。
最初の大きな文明が地球上に誕生して以来,我々が進んできた方向の基となってきたのは主として自己利益である。自然が従ってきた方向の確たる基となったのは生存の原則である。こうした原則に我々も従わなければならない。そうしないと,ほどなくして自滅への道を歩み,手の届くすべての生命体を道連れにするだろう。

 

次回和訳指定部分

LESSON 11

(1) 2カ所

l2 ~ l3  They wish that … otherwise,

l8 ~ l9  Perhaps the best way … give rise to them.

(2)

l2 ~ l6  certain of the … no less natural

(3)

l8 ~ l11  and, even were I convinced … what they were.

 

英語構文〈B〉の大意 – 8 -

Lesson9

(1)

現代の産業が世界の生態系にもたらしうる損害には我々全員が気づいているが,広く話されている言語が,他の言語や生活様式に及ぼす影響に気づいている人はほとんどいない。英語は世界中に広まった。中国語やスペイン語,ロシア語,そしてヒンディー語も同様に有力な言語となった。これらの言語がより力を持つにつれて,仕事や文化の道具として使用されることも多くなる。このようなことが起こると,少数の人々によって話されている何百もの言語が世界中で消滅する

 

(2)

もし私が,成功したいと望んでいる若い女性に自身の経験から助言するように頼まれたら,おそらく次のように言うでしょう。

あなたが人生で本当に成し遂げたいことが何なのか,よく考えなさい。何が最優先事項なのかをはっきりさせて,その他のことは,少なくとも当面の間は諦めること。あるレベルに達するまでは,芝居も映画もなし。

他とは異なる,完全に新しい,自分だけの最高のテーマを選びなさい。物理学で流行しているテーマがあるとすれば,たいてい,1000人の研究者がそのテーマに取り組んでいるでしょう。そんな状況は,1001番目の兵士としてその大軍に参加しても意味はありません。

 

(3)

実際に,物語を求め,創作するという傾向は人間性の一部に深く根ざしている。どこを見わたしても物語を目にする。よく知られた心理学の実験で,画面を動き回っている幾何学な図形の短いアニメーションを言葉で説明するようにと求められた人々は,図形に意思を持たせて,まるでその物体が意識を持った俳優であるかのように説明した。「赤い三角形が青い円を画面から追い出した」というように。

 

【冬期講習】センター対策で一石二鳥を狙う方法

センター試験はとても良い試験だと思う。

こんなこと言うと,予備校講師としてはちょっと残念な人と思われるかもしれない。しかし,あえてもう一度断言したい。

センター試験はステキだ♡

標準レベルの大学受験生にとって,きわめてクオリティの高いトレーニングを提供してくれるため,センター対策をすること自体が,英語力全般をバランス良く高めることになり,一石二鳥ってわけ。

以下にその理由を述べよう。

【1】

私立や国公立の2次でアクセント・発音問題対策が必要な人にとっては,最高の練習問題となる。

【2】

A.文法・語法・語彙

一度出た問題はまず出ないので,過去問をいくらやっても直接センター対策とはならない。しかし,中堅レベルの大学の選択完成問題の実戦訓練としては最適だ。

B.整序問題

整序作文と和文英訳,自由英作はまったく異質のものだ。絵描きに例えてみると分かりやすい。

決められたテーマに応じて自由に描くのが自由作文

実際の景色や物をありのままに写生するのが和文英訳

完成品が分からないまま,ジグソーパズルを作るのが整序作文

しかし,思考プロセスは違っても,文法的・構造的・語彙語法的に正しい文を自分の力で作り上げる練習としては,センター試験に限らず,整序問題・条件作文はおすすめだ。

 C.会話応答の英作文

2015年からの新傾向。問題作成部会が公式に発表している,次の作成意図を読んでも,何をしたいのかイマイチ分からない・・

対話形式の文脈を与え、それにふさわしい発話文・語句を選ばせることにより、場面に応じた言語使用に関する能力を測定する。

けれども,ちゃんとした解き方を身につければ(最初は時間がかかるけれど)必ず満点が狙えるところ。カギは時短。

【3】

A.会話問題

2015年から【3A】にお引っ越し(2問)。2014年までは【2B】だった(3問)。

最近は私立・国公立を問わず,会話問題はたくさん出題されている。いきなり解き始めるよりも,センターの会話問題を15年分ほど繰り返し,会話特有の

(1)口語表現

(2)省略と破格構造

(3)問いと答えの対応

(4)短いやりとりの中でコンテクストをつかむ

を身につけることで,センター以降の試験にもつながる。

2月の試験で会話長文が出題される人はまずはセンターの過去問集からやるとよい。ちなみに,センターの赤本はこの世で最もコスパの高い書物だと思う。

B.不要文削除

昔東京大学が出題してたやつ。「文章を読ませ,論理的構成を考えさせ,文脈にふさわしい内容を構成する上で不適切な1文を判断し削除させる」という出題意図に解法の鍵が隠されている。2014年からの新形式なので過去問がまだ豊富にはないけれど,これを解くと英文を読むさいにイヤでも「文脈の流れ」「論理構成」を意識するようになる。スグレモノ。

C.意見内容の要約

趣旨が明確なまとまりのある話し言葉に対する正しい意味での(←ここ大事)パラグラフリーディング。情報の要点を把握する練習としては最高の教材。「丁寧に読む練習はしているんだけど,長くなると全体で何を言っているのか分からない」という学生は,まずはこのセンター試験の【3C】から始めるのがベスト。

3番(のBとC)を苦手とする学生(特に現役生)は多いため,商売上手な輩に利用されることが多い。

「あの3番を○分で解く方法を伝授!!!!!」

なんてね。やれ

「速読」
だの,

「パラグラフの最初と最後だけ読め」

だの,
「キーワードだけ拾って読め」
だの,
「But / Howeverの後ろだけ読め」
だの
「設問に関連するところは読め」
だの,

だったら最初から全部読め!

と言いたくなる。そういうパチモン的特殊テクニック(と呼べない程度のものがほとんどだが)にハマって,「来年もコンニチハ(^_^;」の世界にウエルカムされる必要は一切ない。

フツーに読んで解く練習を重ねるだけでも,英文を読む際の視野は広くなる(木を見て森も見る)けれど,

センター試験に限ってこの3B,3Cの効率的な解法を聞きたい人は,

「仲本浩喜のセンター英語」(12月5日〜)

をぜひ。目からウロコが落ちますよ。

【4】

A.グラフ図表

B.ウェブサイト・広告

残念ながら大問4に関しては,どれほど問題演習をこなしたところで2月の私立・国公立の試験につながる要素はない。逆に言うと,だからこそ効率的な解法(あまり練習しなくていい)を身につけておく必要がある。

その解法とは一言で言うと

読む前の段取り

 

である。詳細は

「仲本浩喜のセンター英語」(12月5日〜)

で。

【5】

2016年に復活を果たした「物語文」。偏差値50前後の学生の多読の教材としては最高だ。決して面白くないけど(^_^; 通年の「センター英語」を受講している学生には,夏休みに寝る前に1990年代から2006年までの6番を読むといいよとずいぶん勧めた。2月の入試で物語文が出題される大学を受験する人は,手慣らしにこのセンター試験の問題から始めるといい。

【6】

いわずと知れた論説文。最近の流行である,最初から段落を分けて設問も放り込んでくるパターンの練習にぴったり。私立の長文内容一致問題が苦手な人は2009年以降の【6】(本試・追試)をやっておくといいかも。

そんなわけで,センター対策を兼ねてセンターの過去問を効率的に勉強することは受験生の学力アップにきわめて効果的。 その上,センター試験対策という名目で私立や国公立の美味しいところまでゲットしようぜ,という欲張りな講座が冬期講習「仲本浩喜のセンター英語」である。自分で言うのもなんだが他人は絶対に言ってくれないので言っておく。

最高のコストパフォーマンスを誇るセンター対策講座に仕上がった。

詳しい内容は次週に。

仲本浩喜のセンター英語 

12月5日(火)〜9日(土) 5限(17:30 〜 19:00)