秒速で1億円稼ぐ予備校講師への道
1.はじめに
僕は普段代々木ゼミナールで講師をするかたわら、提携する塾や予備校で講演活動をしています。今回、講演を聞いた関係者の方から「生徒のためではなく、講師のための講演をしてほしい」という依頼を受けました。
しかし、僕は代々木ゼミナールと専属契約を結んでいる身なので、勝手に講演をしてギャラをいただくと内職扱いされ、ペナルティを課されます。僕はもうこれ以上代ゼミから叱られたくないので、今回は講演ではなく、このホームページで記事としてアップすることにします。タイトルは
『秒速で1億円稼ぐ予備校講師への道』
とします。Amazonでうさんくさそうな本のタイトルを探して、これに決めました。
もちろん私が秒速で1億円稼いでいるわけではありません。
2.予備校講師の収入
先日昔の職場仲間と話をしていて、驚愕の事実を知りました。なんと、予備校講師の初任給(時給)は私が予備校講師になったとき(28年前)と比べて激しく下がっています。下がるってどうよ。いまどき、ガリガリ君でも値上げしています。この逆アベノミクス状態がある以上、予備校講師が1億稼ぐには流行語大賞を取ってテレビの冠番組を持つしかありません。
これでわかるように、この記事のタイトルはすでに破綻しています。それでも記事は続きます。
3.予備校講師の学歴
予備校講師の学歴は簡単に詐称できます。僕だって公称では上智大学を出たことになっていますが、本当はテンプル大学を卒業しました。あっ、パリ第一大学にも留学しましたし、ハーバード・ビジネス・スクールでMBAを習得しています。
予備校講師の場合、あまりにも華麗な学歴だと生徒が引くので、ほどほどの高学歴でいいようです。私の母校上智大学は数多くの予備校講師を輩出しています。某予備校の「東大模試」「東大解答速報」なんてほぼ上智の外英出身者だけで作成されていますが、予備校講師の学歴としては「上智」ブランドはイマイチです。
現に僕は「上智出身」というだけで、代ゼミの早大クラス(早大生ではない)の学生から下に見られたことがあります。
構文の授業で、下線部訳として「テストで点が取れる直訳」を提示していたら
「上智出身だから訳が下手」
と言われたこともあります。言っておきますが、上智でも英語の授業はマーク式で行われるわけではありません。
あっ、気付いたら愚痴になっていました。悪い癖です。
ここらへんで、いったん休憩しましょう。続きは明日。
内容は
・予備校講師の学力
・生徒のつかみ方
・予備校講師の不祥事
を予定しています。乞うご期待。