構文精解の大意

英語構文〈B〉の大意(12)

Lesson12

1.最後のニューヨーク旅行の時、マンハッタンのアッパー・ウエスト・サイドにあるリバーサイド教会を訪れた。12月のよく晴れた気持ちのよい夜で、私は突然、街の素晴らしい眺めを見るために、教会の一番上まで登りたいという衝動に駆られた。そのような衝動は、私の冒険心が何か素晴らしいものに自分を導いているということを示す合図であることを過去の経験から知っていた。高所に対する軽い恐怖心はあったが、一番上までは1000段ほどもあろうかという階段を登った。

 

2.「世界は小さいね!」どこか遠方の地で、友人に偶然出会った時、私たちは叫ぶ。ここ数十年間の間、格安航空機旅行は、世界をさらに小さくすることに一役かっている。それによって、私たちは、安全に、高速に、手頃な料金で、便利に、世界のほとんどどこへでも旅をして、例えば観光を楽しんだり、家族や友人、仕事仲間たちに会ったりすることができる。なんと時代は変わったことか!わずかに400年前、初めて日本に到達したイギリス人、ウィリアム・アダムスは、オランダの商船の航海士としてオランダから九州に航海してきた。その船旅は2年近くかかり、乗組員のほとんどは途中で亡くなった。対照的に今日では、ヨーロッパから福岡への直行便は、12時間もかからず比較的快適である。確かにジェット機による旅は致命的な事故の可能性が全く無いわけではないが、様々な事実は、自動車での旅行よりも飛行機の旅行の方がはるかに安全であるということを示している。たとえそうであっても、ジェット機による旅行には、確かにいくつか明らかに不都合な点がある。そのうちの3つについて考えてみよう。

 

3.人口は、毎日20万人以上増え続けている。これは、毎月「新たな」パリや、「新たな」香港が作り出されているのに匹敵する。今日の世界では、10億人以上の若者が最も繁殖力のある年齢に達しつつあるので、出産ブームは数十年間にわたって続くことが予測できる。最新の国連の推定によると、今世紀の半ばには、世界の人口は92億に達するということだ。

 

英語構文〈B〉の大意(11)

Lesson11

1.研究によると、人々は現金よりも、クレジットカードで支払う時のほうが、著しく多くの支払いをすることを厭わないということだ。2倍以上にもなるとする調査もある。財布から紙幣を取り出して手渡す時、私たちは持ち金が減ったということを心に刻みつける。しかし、レジ係がクレジットカードを読み取り機に通して返す時、私たちはまるで何も支払っていないような感覚を覚えるのだ。

 

2.動物の頭の中で何が起こっているのかは分からない。私たちが意識と呼ぶものを動物が持っているかどうかは分からないし、どの程度物事を理解するのか、その感情がどのようなものなのかを知ることもできない。ネコが私について思うところが少しでもあるとしてもそれが何かは決して分からないだろう。しかし、これだけは言える。ネコと一緒に部屋にいる人は、その人についてたとえ他にどのようなことが言えるとしても、孤独ではないのだ。

 

3.手書きは重要なのだろうか。そんなことはない、と多くの教育者は言う。ほとんどの州で採用されている全米共通学力標準は読みやすい字を書くことを要求しているが、それも幼稚園と小学校1年生時のみである。その後すぐに、キーボードに習熟することが重視される。

しかし、心理学者や神経科学者が言うには、手書きを過去の遺物と決めつけるのは時期尚早であるらしい。(1)手書きとより広範な教育的発達との結びつきは根深いということを新たな証拠は示している

(2)最初に手で書くことを学ぶと、子供たちはより速く読むようになるだけではなく、よりうまくアイディアを生み出し、情報を保持することができる状態であり続ける。言いかえれば、重要なのは何を書くかではなく、どう書くかなのだ

英語構文〈B〉の大意(10)

Lesson 10

1.世界中で話されている言語のデータベースであるエスノローグの主張によれば、話す人が余りにも少ないので絶滅の最終段階にある言語が417あるとのことだ。カメルーンには、ルオ語を話す人は1人しかおらず、スウェーデンとノルウェーでピーテ・サーミ語を話す人はほんの数人しかいない。かつては狭い孤立した地域で言語が盛んに用いられた場所にも、現在では世界のその他の地域と日常的に接触しない人はほとんどいない。世界的に認識されている言語を話すことは、このような接触がもたらす機会を最大限に活用することを望んでいる人々にとっては、明らかに好都合である。

 

2.英語の綴りにはかなりの規則性があるが、全ての不規則性を排除することによって体系を改善できれば多くの時間とお金を節約することができるということには、誰もが同意するだろう。綴りの改革の提案は16世紀にまで遡ることができるが、改革を推進する中心的な運動はアメリカ、イギリスの両国で19世紀に始まった。綴り字改革協会はアメリカで1876年に設立され、イギリスの簡略綴り字協会は1908年に設立された。それ以来、数々の提案がなされ、数々の仕組みが考案され、その一部はかなりの細部にわたっている。

3.一方で、世界の漁獲量は1990年代半ば以降、年に約9000万トンにとどまっていたようだ。それはかなりの量だが、世界の魚介類の消費についていけるほどではない。1960年代には一人当たり年間で10キロだったものが、今日では17キロに増加している。発展途上国の何百万人もの人々が中流階級の仲間入りをし、また、魚類が美味しくて健康的なタンパク源だとますます考えられるようになっているため、その傾向は続くだろう。ワールド・フィッシュ・センター事務総長のスティーブン・ホールは「天然物だけではついていけない。このギャップを何か他のもので埋め合わせなければならない」と述べている。

英語構文〈B〉の大意(9)

Lesson 9

(1)

現代の産業が世界の生態系にもたらしうる損害には我々全員が気づいているが、広く話されている言語が、他の言語や生活様式に与えている影響に気づいている人はほとんどいない。英語は世界中に広まった。中国語やスペイン語、ロシア語、そしてヒンディー語も同様に有力な言語となった。これらの言語がより力を持つにつれて、仕事や文化の道具として使用されることも増える。このようなことが起こると、少数の人々によって話されている何百もの言語が世界中で消滅する

 

(2)

もし私が自身の経験から、成功したいと望んでいる若い女性に助言するように頼まれたら、おそらく次のように言うだろう。
あなたが人生で本当に成し遂げたいことが何なのか、必死に考えなさい。何が最優先事項なのかをはっきりさせて、それ以外のことは少なくとも当面の間は諦めなさい。あるレベルに達するまでは、芝居も映画も控えることだ。
他とは異なる完全に新しい、自分だけの最高のテーマを選びなさい。物理学で流行しているテーマがあるとすると、1000人の研究者がそれに取り組んでいるのが普通だ。そのような状況は、1001番目の兵士としてその大軍に参加しても意味はない。

 

(3)

実際に、物語を求め、作り出すという傾向は人間性の一部に深く根ざしている。我々は、どこを見ても物語を目にする。古典的な心理学の実験で、幾何学的図形が画面上を動き回る短いアニメーションを説明するようにと求められた人は、まるでその物体が意志を持った俳優であるかのように、図形に意思があると考えるような言葉遣いをした。「赤い三角形が青い円を画面から追い出した」というように。

英語構文〈B〉の大意(8)

Lesson 8

(1)

特定の方言、あるいはそのグループは、他の方言よりも高い地位を持っており、私たちが普通「言語」と呼んでいるのは、このような方言なのだ。しかし、この高い地位は問題となっている方言の本質的な性質とは何の関係もない。他の方言と比べて、より美しいわけでも、より論理的なわけでも、より歴史があるわけでもない。その高い地位はその使われ方と、それを使う人々に由来する。これらの方言はたいていの場合、教養のある人々や上流階級の人々によって用いられ、国の公的機関や教育で用いられ、書き言葉が存在し、標準化されている。「言語」という言葉は、公式に認められた方言に私たちが付与する、社会的かつ政治的な呼び名である。よって、方言の地位について同意が見られないと、その対立は必然的に政治的なものになる。

 

 

(2)

元々はアイルランドのダブリンにあるビール会社の名前にちなんで名付けられた、ギネスブックの創刊号は1955年に発売され、今では毎年出版されている。その本には、多くの驚異的でユニークな世界記録が収められている。たとえば、現在生きている、身長の点で最も小さな犬はミラクル・ミリーという名のプエルトリコのメスのチワワで、2013年2月21日の時点では9.65センチしかなかった。アメリカのロッキー・ロビンソンは、2010年9月25日にバイクでの最高記録を破り、平均速度605.697キロをマークした。読者は様々な分野の世界一の記録を調べることができるだけではなく、独自の記録を樹立しようとすることもできる。審査員がこれらの様々な種類の記録を測定し認可するためには、客観性が絶対に必要である一方で、倫理的問題や安全性に関する配慮も考えなければならない

 

 

(3)

ユネスコ世界遺産とは、世界遺産委員会によって、類まれな普遍的な価値があると考えられる場所である。2012年の9月に、ユネスコ世界遺産の総数は962にのぼり、それにはアメリカのイエローストーン国立公園やオーストラリアのグレートバリアリーフ、ロシアのバイカル湖のような非常に有名な観光地が含まれている。この委員会は、文化面または自然面で極めて重要な場所の特定と保存を奨励している。歴史的な建造物や建物も含まれる。たとえば、平泉の歴史ある寺、庭、そして考古学的な史跡は2011年に東北地方の最初の世界遺産となった。小笠原諸島も2011年にリストに加えられた。時に東洋のガラパゴスと呼ばれる小笠原諸島は、極めて独特で稀な生態学的かつ生物学的進化の過程という、同委員会の基準を満たしている