【合格体験記】MARCH受かったけどボッチで仮面浪人して早稲田政経にリベンジしました編
早稲田大学政治経済学部経済学科 S.T
〜受講講座〜
「仲本浩喜のハイレベル総合英語」
〜合格校〜
◎早稲田大学政治経済学部経済学科
〇早稲田大学文化構想学部
〇上智大学法学部地球環境法学科
〇上智大学総合人間科学部教育学科
〇学習院大学文学部史学科
皆さん初めまして。代ゼミ本部校の単科で浪人し、一年間仲本先生にお世話になっていたS.Tと申します。私の拙い文章でもうしわけありませんが、今後受験を志す方のお役にたてれば幸いです。さて、まず私が浪人するに至った経緯を書かせていただきます。しばらくお付き合いください。
私は現役のときから早稲田大学を第一志望にし、そこを目指して受験勉強をしていたのですが当時の私は何かといわゆる‘テクニック’みたいなものばかり追い求め、肝心の英語の基礎力をおろそかにしてしまっていたのです。その最たるものは英単語でした。「単語なんざ本文から類推しちゃる」「単語帳やる時間がもったいない!」などといった妄言をグダグダ並べ、結局大した読解力もつかないまま受験本番を迎えてしましました。本文から未知の単語を類推するのは間違ったことではありませんが、それをしようにも肝心の基礎単語が抜けている状態ではどうしようもないのです。
さて、受験の結果はもちろん早稲田全敗、滑り止めと思っていた学校もいくつか落ちるといった惨憺たる結果でした。しかし、そういった状況において舞い込んできた某MARCHの合格通知。正直当時の自分はかなり喜んでいたと思います。早々とそこに進学することを決め、「あーよかったよかった」と勝手に安堵していました。ところが、なぜか心が落ち着かない。なにか心のどこかに穴がすっぽりと空いてしまったような感覚があったのです。まだ早稲田に対する想いというものが消えていなかったのです。しばらくの間「もう一度トライしようか」「でも失敗したらどうしよう、怖い」「早稲田に行きたい」という思いが心の中で交錯し、気が狂いそうになってました。そこで両親にそのことを伝えると、「ならもう一度やってみなさい。大学は休学していいから。後悔しないように。」
この言葉で目が覚め、私はいわゆる仮面浪人という形でもう一度早稲田を目指すことになりました。
これが浪人するにいたった経緯です。今年もう一度受験を志される方で私と似たような境遇の方がいるかもしれません。その方に伝えておきたいことは「とにかく最後まであきらめず、自分が納得するまでやり抜いてください」ということです。(もちろん現役の方にも同じことを伝えておきたいです)
これから書くのは私が一年間勉強をしてきたなかで特に重要度が高いと思ったことであり、すべてを網羅しているわけではありません。「俺がこうしたからお前らもこうしろ!」と強制できれば簡単なのですが・・・。A君には合う勉強法がB君には合わないということがあるからです。なのであくまで参考程度にとどめていただき、自分なりにアレンジしてもらっていただいても構いません。他人にふりまわされてはいけません。いい意味で「利用」しましょう。結局最後は自分なのですから。
「ハイレベル総合英語」
仲本先生のオリジナル単科の講座です。私が一年間勉強するにあたっての全体の方針をこの講座からつかみとりました。
1学期は,毎回4〜10行程度の文章を丁寧に読んでいくという授業なのですが、最初は「地味じゃね?」という印象をもたれるかもしれません。ですが、こうした地道な作業が最後に大きな力となって表れます。
私はまず予習するときに、「ノートに2行おきに自分の全訳を書く」「コピーした本文に構文的、文法的に重要なことを書く」といったことを大体毎回90分じっくりとやりました。この時期はとにかく丁寧に落ち着いてじっくりと毎回の予習に取り組むのが重要だと思います。
授業では重要なポイントを仲本先生が必ず丁寧に説明してくださるので、それを聞き漏らさないようにノートに書き込むようにしてました。
次に復習です。まず自分の訳と先生の訳とのズレを認識し、「なぜ先生の訳と自分の訳がずれているのか」を徹底的に分析しました。一日で終わらなければ次の日にもちこし、また再び考え続けるようにしました。それと並行して、本文の暗唱または音読を毎日やるようにもしました。(代ゼミの自習室でやる際には、口パクでやりましょうw)
重要なのはどれだけほかの教科が忙しくても毎日復習すること。先ほども書きましたが,こうした積み重ねこそが本番で大きな助けとなるのです。
(ちなみに一学期のテキストは一年間通しで使えます!)
〜英単熟語〜
夏期の「仲本浩喜の英単熟語」というテキストには,1775語の単語をコロケーションで覚えるという課題が出されます。私はこれを受験直前まで毎日音読して覚えるようにしました。これまた重要なのは毎日やること。たとえ「もう全部覚えたからいいや」と思ってもやり続けること。というのもそこでやめてしまうといざ入試本番、となったときに「あれ・・・この単語テキストで見たぞ!・・・で、どういう意味だっけ?」という最悪の状況に陥りかねないからです。このテキストに載ってる単語はほぼすべて長文で出るのでかなり使えます。
・・・上記の二つは一年間通しでやることをお勧めします。すべての核となりうる部分ですので。
〜過去問演習〜
早稲田や上智といった大学の入試問題となると個々の問題に強烈なクセというものがあります。それを文章で表現するのはやや難しいのですが、一つ言えることは「すべての受験生に基礎を踏まえた客観性を試している」ということです。いわゆる難問奇問と呼ばれる類のものはこの手の入試問題ではマレです。一見難問奇問に見えても基礎と客観性を踏まえておけばするっと解けるようになっているというのが早稲田、上智の問題の特徴です。
次に,「ハイレベル総合英語」「総合英語」の二学期に課題となる,栄光の200題です。私は毎日欠かさず2、3題やるようにし、本番までには275題くらいまでやりました(模試も含めます)。おかげで苦手な空所補充もある程度の点数をとれるようになり大きな助けとなりました。
それと並行して丁寧に長文を読み解くということを仲本先生のテキストを使ってやりました。二学期のテキストの中身はほとんどが入試問題ですので、それの復習を徹底的にやりました。「なぜ自分はこの問題を間違えてしまったのか」「この問題の根拠はどこに書かれているのか?」といったことを徹底的につぶしました。つぶしていく過程で本文の音読も欠かさずやりました。常に根拠を見ようとする姿勢を持ち続けることで本番でも確信をもって答えを選ぶことができました。
〜仲本先生について〜
私は一学期のテキストで書いた全訳を毎回授業終わりに仲本先生に持っていき、添削してもらうようにしました。最初は「ひぃっ!!こわい!!」と思ってましたが(仲本先生ゴメンナサイ)、だんだん行くにつれ先生ともある程度親しくなり、本科生ではない単科生(メイト生)のため友人も少ない中(いわゆるボッチ)心細く勉強していた私にとって大きな力となってくださいました。
添削も非常に丁寧にやっていただき、ときには厳しいお言葉をいただきもしましたがそのおかげで最後まで気を緩めることもなくできたと思います。
そのかいあってか、早稲田政経の本番では英語8割以上取ることもできましたし、上智大の英語も合格点にとどくようになりました。実際代ゼミの早大プレの英語の偏差値が現役時の30代から65まで上がったのも、このように地道な作業を続けたからだと思います。国語と世界史は少しだけあがりましたが、英語の伸びが一番顕著でした\(^O^)/
ですので、皆さん仲本先生はこわくないです!本当にやさしい方です。合格報告にいったときの先生の笑顔は今でも忘れることができません。
〜最後に・・・〜
ここまで読んでくださりありがとうございました。この体験記が皆さんの第一志望合格の一助となることができれば幸いです。
浪人の方へ
これからの一年間に大きな不安を抱いている方もいられることでしょう。中には仮面するという方も・・・。
皆さんに言いたいことは「浪人できているという恵まれた環境に甘んじることなく、自分を律し、最後まで粘り続けてください」ということです。
世の中には金銭面の都合で浪人できず、泣く泣く第一志望の学校をあきらめざるをえない・・・という家庭もあります。
ですから、自分が浪人できているというのはある意味恵まれている、この環境を最大限に活用して合格を勝ち取ってやるという思いをもってやっていただきたいです。
そうして得た結果はたとえどんなものでも受け入れることができ、これからの人生に必ずプラスになるはずです。
もし今までの受験勉強で少しでも妥協してしまった面があると自分で思うなら、猛烈に反省してください。そしてその反省を胸にまた立ち上がって第一志望への道を歩んでください。
勉強しすぎて死んだ人間はいません。あきらめずに努力し続けてください。
仲本先生へ
先生には本当にお世話になりました。添削の際に先生からいただいた言葉がなによりの励みになり、早稲田に合格できたのも先生なしではありえなかったです。本当にありがとうございました。
先生と過ごした一年は自分にとって一生の宝物です。またこれからもなにとぞよろしくお願いいたします。